ヨナグニウマとは?
与那国馬とは日本の在来馬8種のうちの1種で、沖縄の日本最西端の島「与那国島」に生息する馬です。
日本の在来馬は全てモンゴルが起源とされていて、沖縄には与那国馬と宮古馬のみ在来馬として認定されています。
他にも北海道の北海道和種、長野の木曽馬、愛媛の野間馬、宮崎の御崎馬、長崎の対州馬、鹿児島のトカラ馬がいます。
与那国馬は50年ほど前まで米やサトウキビなど重い荷物を背中に載せ、人と一緒に働いていました。
そこには、共に働き喜びもつらさも分かち合う「人と馬のパートナーシップ」がありました。
車や機械に役割を取られてしまった現代のヨナグニウマは、観光はもちろん、教育や医療・福祉・農業まで活躍できる分野を拡げられる可能性を持っています。
ヨナグニウマにはどんな特徴があるの?
体高は約110~120cm、体重は約200kg前後しかありません。
競馬に使われるサラブレッドは体高160~170cm・体重も500kgほどありますので、とても小さい種類なんです。
農家の大事な担い手として活躍していた頃は100kg以上の荷物を載せて働いていましたので、蹄が硬く、足腰がとても丈夫なんです。
蹄鉄は必要ありません。
毛の色は「鹿毛(かげ)」のみ。
鹿毛とは全身が茶色系の毛色のことで、たてがみ・尻尾・足もとの毛が濃い茶(または黒)の毛色を言います。
白い模様などは一切ありませんが、茶色とい言っても赤茶色、黒茶色、黄茶色など様々で、よく見ると1頭1頭の毛色の違いが分かります。
最後にちょっとマニアックな特徴として、背中に鰻線(まんせん)という線があります。
鰻線とは背骨に沿ってたてがみから尻尾までをつなぐ濃い毛色の筋を言います。改良種には出ないと言われ、より原種に近い馬に出ると言われています。
ヨナグニウマはどんな性格なの?
性格は基本的に素直で温厚です。
ただ頑固な一面も持ち合わせていて、表現するなら日本人のような性格をしています。
よく外国の方から日本人は真面目で規律を持っていると言われますが、馬も群れで生きる動物なため似たような性格を持っています。
調教の具合や個体によって差は出ますが、正しい接し方と調教によって素直で優しく人間のパートナーとしてふさわしい馬になれるのです。
心が豊かになる馬雑貨
元々日本各地には、馬耕や駄載として活躍する多くの在来種がいました。
しかし、明治の馬匹去勢法や昭和初期の種馬統制法以降に「軍馬を増やす」という目的のため、小型の在来馬は去勢され頭数は激減した歴史があります。
令和3年時点の与那国馬の数は約120頭、宮古馬は約50頭。
どれぐらいの個体数が残っていれば絶滅を逃れるのか今の時点では誰にもわかりません。
ヨナグニウマは離島である与那国島に残ったため外来の馬との交雑が少なく、在来馬のなかでも純度が最も高いと言われています。
この活動は、そんな与那国馬の保護活用をしている牧場の人々をサポートしようと始まり、貴重な与那国馬の毛を使った雑貨を販売し売上の一部を寄付しています。
糸満張子(琉球張子)
琉球張子とは子供たちの健やかな成長を願ってユッカヌヒー(旧暦5月4日)に子供たちに買い与えられる縁起物です。
旧暦5月4日は沖縄各地でハーレー(ハーリー)が開催され、会場には様々な琉球張子が並んでいたそうです。
そんな縁起物である「張子」と縁起と良いとされる「馬(左馬)」を掛け合わせ、沖縄でも3人しかいない琉球張子の職人であるニャン山工房の赤嶺さんに製作を依頼しました。
何と言っても特徴は沖縄らしいカラフルな原色を使っていること!
そして、なんと尻尾には本物のヨナグニウマの尻尾orタテガミの毛を使っているんです!
これを家に飾れば子供の成長はモチロン!何でもウマくいきますよ~
馬くいくご祝儀袋
張子と同じように縁起を担ぐ雑貨を考えていたら・・・ご祝儀袋があるじゃないですか!
お祝いで利用できるよう白・赤・金の色も織り交ぜ華やかにして、与那国馬の雑貨ということで沖縄感を出すべく紅型の和紙を使っています。紅型和紙は赤色・黄色・水色・緑色の計4色展開です。
更に、ちょっとしたお祝いにも使えるようご祝儀袋のミニバージョンも5色で新発売しました!
受け取った相手が馬く(上手く)いくと願う縁起物として皆さんに利用して貰えたらと思います。
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